2017年の注目データ:循環器、代謝、腎臓、血液領域

2018年1月24日
 
弊社の循環器、代謝、腎臓、血液領域 (CMRH) エキスパートが、2017年に起こったトップ10イベントをまとめました。

  1. アムジェン社がPCSK9阻害剤を対象としたFOURIER試験において、CVアウトカム良好な結果を報告しました。PCSK9阻害剤としては初めてリリースされるCVアウトカムのデータです。本試験で、レパーサは主要なCVイベントを15%減少させ、LDL-コレステロール値に対する ”lower for longer is better” アプローチを裏付けました。
  2.  

  3. 米国と欧州において、ジャディアンスの適応が、CV関連死のリスク減少効果を含むものに変更されました。欧州において、この様な適応は抗糖尿病薬としては初となります。
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  5. ロシュ社のHemlibra(エミシズマブ)が、2017年11月に、血友病A患者を対象にFDAから承認を取得しました。この疾患においては20年近く新薬が出ていませんでした。Hemlibraは初の皮下投与、週一回投与の薬剤です。
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  7. 下肢切断リスクの注意喚起がInvokana(カナグリフロジン)のラベルに追加されました。J&J社のCVアウトカム試験 ”CANVAS” が、EMPA-REG試験に匹敵する良好な結果をもたらした一方で、下肢切断リスクの上昇は新たな懸念を生み出しています。
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  9. 冠状動脈疾患(CAD)および末梢動脈疾患(PAD)を対象としたCOMPASS試験において、低用量イグザレルト(バイエル/J&J社)とアスピリンの併用療法が、低用量アスピリンと比較し、優れたCVアウトカムを示しました。これらの結果は、経口抗凝固薬クラスのCAD・PADに対する適応拡大を加速させる可能性があり、長い間抗血小板薬が独占してきた市場に治療方針の転換が起こるかもしれません。
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  11. 骨粗鬆症市場において、Radius Health社がブロックバスターになりうるTymlos(アバロパラチド)を上市しました。一方、競合となるアムジェン/UCB社のEvenity(ロモソズマブ)にとっては好ましくない年となりました。フェーズIII試験におけるCV関連の有害事象のシグナルが承認を遅らせ、最悪の場合ディスコンになるかもしれません。

その他のイベントについては弊社米国本社サイトをご覧下さい。

The Highs and Lows of 2017 – Cardiovascular, Metabolic, Renal, and Hem

 
尚弊社ではレポートの内容を、四半期に一度アップデートし、常に最新の情報・売上予測を提供しております。

各種データに関しては:

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