2型糖尿病薬パイプライン試験結果:2017米国糖尿病学会(ADA)ハイライト

2017年6月29日
 
6月9日から13日まで、米サンディエゴにて米国糖尿病学会(ADA)が開催されました。

本学会では医師・製薬企業・アカデミアが集結し、2型糖尿病関連の話題について議論が繰り広げられましたが、やはりその中でも各パイプラインの試験結果の公表は多くの注目を集めました。

 

 

  • ノボノルディスク社のXultophy
    Xultophyはトレシーバとビクトーザの配合剤で、基礎・追加インスリン療法(インスリングラルギンU-100とインスリンアスパルトの併用等)と同等のHbA1c減少効果に加え、より顕著な低血糖率の減少・体重減少効果を発揮することが示されました。
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  • ノボノルディスク社のトレシーバ
    DEVOTE試験において、トレシーバはランタスと比較し、主要な心血管系イベントリスクを高めず、重大な低血糖の発現件数を低下させました。
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  • メルク/ファイザー社のエルツグリフロジン
    メトホルミンとの併用だけでなく、ジャヌビアとの併用でもHbA1cを有意に減少させることが証明され、2つのフェーズIII試験の主要評価項目を達成しました。
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  • ヤンセン社のインヴォカナ
    CANVAS試験において、インヴォカナが複合主要評価項目である心血管死、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中のいずれかの発現を、プラセボ群と比較して有意に減少させました。一方で下肢切断率の上昇も認めています。
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  • ベーリンガー社とリリー社のジャディアンス
    昨年両社は、ジャディアンスが、心血管疾患を有する2型糖尿病患者において腎疾患の進行リスクを有意に減少させたと発表しました。このデータはEMPA-REG OUTCOME試験の追加評価項目の事前に定めた探索的解析の一部と定義されています。これを受け両社は今月、慢性腎臓病患者治療薬としてジャディアンスを評価する大規模臨床アウトカム試験の実施を公表しました。
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  • サノフィ社のToujeo(日本名:ランタスXR)
    リアルワールド観察データの解析により、競合品と比較し、Toujeoが65歳以上の有リスク集団において低血糖リスクを有意に減少させることが明らかとなりました。
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  • サノフィ/リジェネロン社のプラルエント
    PCSK阻害剤であるプラルエントの、糖尿病を併存する高コレステロール血症患者への有効性が示されました。この発表はODYSSEY DM-INSULIN試験ならびにODYSSEY DM-DYSLIPIDEMIA試験の結果に基づいています。

 
各パイプラインのより詳細な情報は弊社米国本社サイトにて解説しています。

Highlights from ADA 2017: So Many Sweet Results!

 

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