高リン血症 2017 | Current Treatment (US)

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2017年5月発刊

慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の機能・構造に悪影響を与える不均一な疾患を総括する用語である。腎臓は身体において多数の調節機能を担うため、CKDは広範囲な共存症・合併症を伴う。

特に高リン血症はCKDで多い合併症である。高リン血症に治療薬はあるが、医師・患者・医療システムの懸念は大きく、コンプライアンス、安全性の問題及び医療予算の緊縮から、薬剤の有効性・忍容性の監視が強化された。

本報告書は、米国腎臓専門医100名の見解から透析患者/中~後期CKD患者の治療動向を分析します。本市場の力学、診療パターンと医師の態度・見解、及びRenvela、Renagel、PhosLo、PhosLyra、Fosrenol等の既存薬と鉄含有リン吸着薬Velphoro、Auryxia等の新規薬剤の現在・今後の使用を詳細にかつ広範囲に分析します。また、既存薬に関する患者の継続・コンプライアンス、及びその使用率の促進力と障壁も議論します。

調査におけるキーポイント

  • CKD患者の大半が高リン血症を呈する。血液透析(HD)、腹膜透析(PD)、又は非透析(CKD-ND)の高リン血症患者のうち何割が重度、中等度、又は軽度患者か?何割の患者が診断されたか?何割が薬物治療を受けるか?
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  • セベラマー塩酸塩のリン吸着薬(Renvela/Renagel)と酢酸カルシウム(PhosLo、PhosLyra)が透析患者の高リン血症治療で多く使用されている。これら薬剤は引き続き本市場を独占するため、VelphoroやAuryxia等の鉄含有の新規薬剤が早期で使用率を獲得することは困難である。リン吸着薬の患者シェアは?このシェアは、HD、PD、CKD-NDでどう違うか?どの薬剤が服薬患者率が最も高い/低いか?後期のCKDと透析患者でどう違うか?高リン血症で最も処方される第一、第二、第三選択薬は?何割の患者が一次治療から二次治療に移行するか?何割の腎臓専門医が、現在から6ヶ月間にリン吸着薬の使用増加を予測するか?
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  • 疾患重症度は高リン血症治療に影響を与える。専門医が通常、透析・非透析の患者群でリン吸着薬を開始する血清リン値は?どのリン吸着薬が通常、重度の高リン血症患者に処方されるか?医師は患者の血清リン値が目標範囲内に維持されるよう試みるか?この考察点はCKD-NDと透析で違うか?これら患者群で許容される血清リン値の目標範囲は?
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  • 治療には忍容性の高い薬剤が必要であるが、安全性と忍容性は処方で重要な推進力でない。リン吸着薬の処方を推進させる臨床と臨床以外の要因で何が最重要か?薬剤の有効性は処方にどう影響するか?処方医にとって薬価はどの程度重要か?腎臓専門医が通常、治療薬を切替える又は中止する理由は?
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  • VelphoroとAuryxiaの双方を処方する専門医の半数のみが、2剤を他剤と比べて特徴的だと捉える。医師はこれら鉄含有リン吸着薬2品目をどう区別するか?一部の医師がこの2品目を区別しない理由は?
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報告書の調査範囲

対象国: 米国
調査方法: 2017年2月、腎臓専門医73名、腎臓病を専門とする内科医27名に対しサーベイを実施。
調査対象の疾患: 高リン血症
調査対象の主要薬剤: Auryxia(クエン酸第二鉄)、Fosrenol(炭酸ランタン)、PhosLo(酢酸カルシウム)、PhosLyra(酢酸カルシウム)、Renvela(炭酸セベラマー)、Renagel(セベラマー塩酸塩)、Tums(炭酸カルシウム)、Velphoro(スクロオキシ水酸化鉄)
調査対象の企業: Fresenius Medical Care North America社、Genzyme社、Sanofi社、Shire社、Vifor社

 

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