統合失調症 2016 | Disease Landscape & Forecast

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2016年1月発刊

統合失調症は精神障害疾患である。治療は抗精神病薬(従来の定型抗精神病薬や新規の非定型抗精神病薬)が中心となり、その期間は数年から長い場合生涯に亘って続く。

主要市場(アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本)の大半で9種類以上の薬剤が使用可能であるため、新規薬剤は市場での基盤構築に向け差別化が必須である。

今後10年間、高額新薬や非定型薬長期作用型デポ製剤の売上は、後発品の影響でトップの抗精神病薬が売上を落としたとしてもその数には及ばない。本市場は2014年の約65億ドルから2015年に66億ドル超に成長し、新薬の上市・処方維持により2018年までは約65億ドルで比較的安定している。しかし今後10年間の後半に、市場の売上は後発品の影響から2021年に60億ドルに減少し、2024年までこの水準で推移する。

開発中の新薬は新規非定型薬2品目、大塚/Lundbeck社のbrexpiprazole(Rexulti)とAllergan(旧Forest Laboratories)/Gedeon Richter/田辺三菱社のcariprazine(Vraylar)、及び既存薬の新規デポ製剤2品目、Janssen社のpaliperidone palmitate(3ヶ月製剤、Invega Trinza)とAlkermes社のaripiprazole lauroxil(Aristada)を含む。

調査におけるキーポイント

  • 本市場は最大15種類の非定型薬から成り、9種類以上が主要市場の多くで使用可能である。2014年時点で最も処方されている4種類(risperidone[Janssen社のRisperdal/Risperdal M-Tabs、ジェネリック薬]、olanzapine[Eli Lilly社のZyprexa/Zyprexa Zydis/Zyprexa Velotab、ジェネリック薬]、quetiapine IR[AstraZeneca/Astellas社のSeroquel、ジェネリック薬]、aripiprazole[Bristol-Myers Squibb/大塚社のAbilify/Abilify Discmelt、ジェネリック薬])は使用可能なジェネリック薬があり、大半の他市場も今後10年間に競合が開始される。専門医は多数の既存選択肢をどう使い分けるか?非定型薬の選択に至る要因は何か?aripiprazoleのジェネリック薬が最近使用可能になり、処方傾向にどのように影響したか?ジェネリック薬の広範囲かつ増大する存在感は、新規ブランド薬の商業的ポテンシャルにどの程度影響するか?
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  • 非定型薬の長時間作用型デポ製剤4品目が調査開始時に使用可能で、現在では大半の主要市場で使用可能である。新規デポ製剤3品目(Janssen社のpaliperidone palmitateの3ヶ月製剤[Invega Trinza]、Alkermes社のaripiprazole lauroxil[Aristada]、Indivior社のrisperidoneデポ製剤[RBP-7000])が今後10年間に上市される見込みである。どのような要因で本剤の使用は促進・抑制されるか?新剤は既存デポ製剤の処方にどう影響するか?今後10年間で商業的に最も成功するものはどれか?
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  • 統合失調症患者の大半がある程度の認知機能障害を呈し、現在この症状を改善する薬はない。後期開発段階で多くが不成功に終わったため、専門医は統合失調症に伴う認知機能障害(CIAS)を対象とした新薬の開発が成功するとは考えていない。彼らはCIASを標的とする既存パイプラインをどう考えるか?この疾患で薬剤が承認された場合どのように処方するつもりか?どのような障壁が依然として残るか?近い将来、この障壁は解消されるか?
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  • 専門医は引き続き高度な障害に至る統合失調症の陰性症状に対する治療薬を望んでいるが、パイプラインは希薄である。何割の患者が陰性症状を呈するか?患者の陰性症状は現在どのように管理されているか?オピニオンリーダー医師は今後の治療に何を期待するか?

報告書の調査範囲

対象国: アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本
調査方法: 精神科医、オピニオンリーダー医師、統合失調症専門医への詳細なインタビュー及び多数の文献調査に基づき、弊社専門分野アナリストが分析・洞察します。
疫学: 統合失調症の有病者数。(PANSSにおける「あらゆる」及び「顕著な」)陰性症状を呈する患者群。(「あらゆる」及び「顕著な」)陽性症状残遺を呈する統合失調症の患者群。うつ病を併発する患者群。認知機能障害を呈する患者群。
患者セグメント: 薬物治療を受ける統合失調症患者
治療薬の評価: フェーズII(15品目)、フェーズIII(3品目)、承認済(1品目)。上市されたが調査基準年に含まない(3品目)。市場に影響を及ぼすと思われる前臨床/フェーズI(11品目)を含みます。

 

Pages:
170
Tables:
79
Figures:
49
Citations:
254
Drugs:
61
Interviews:
32

 

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