パーキンソン病 2016 | Disease Landscape & Forecast

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2016年1月発刊

パーキンソン病(PD)は、高齢者に最も一般的な慢性神経変性疾患の一つで、有病率が主要医薬品市場で年間2%上昇すると見込まれる。治療薬市場の特徴は、神経疾患に特有の高い多剤併用率である。これは、主な運動症状と非運動症状を同時に管理する必要性と、長年治療の基盤であるlevodopa(Merck/Bristol-Myers Squibb/DuPont Pharma社のSinemet、Sinemet CR、他ブランド薬、ジェネリック薬)による慢性処置でよく見られる合併症を管理する必要性によって促進される。

患者数の増加、高い薬物治療率、高い多剤併用率、複雑な総合的症状及び未充足ニーズが存在する複数の重要分野が合わさり、市場は治療進歩の莫大な商機の一つとなる。活発で多様な後期パイプライン―革新的な剤形変更、levodopaの新規補助療法薬、主な非運動症状(例:精神疾患)の薬剤、改良された新規レスキュー治療薬を含む―に基づくと、今後10年間にわたり市場の成長は継続すると予測される。

調査におけるキーポイント

  • Impax Laboratories社によるlevodopaの長期作用型新製剤Rytary/Numientが米国で上市され、levodopaによる合併症を減少させる上で顕著な有効性を示す。米国の神経科医はRytaryを治療アルゴリズムにどう組込むか?本薬剤はlevodopaの他新規製剤やジェネリック製剤と比べどう進展するか?
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  • 画期的新薬の5-HT2A受容体インバースアゴニストであるAcadia Pharmaceuticals社のpimavanserin(Nuplazid)が、PDに伴う精神疾患の治療薬としてFDAによる審査を受けており、治療の重要な局面を適応症とする初の承認薬になる可能性がある。オピニオンリーダー医師は本薬剤をどう捉えるか?市場でどの程度の使用率になるか?本薬剤が使用可能になると、PDに伴う精神疾患の治療アルゴリズム(ジェネリック化する非定型抗精神病薬を適応外使用し管理する場合が多い)にどう影響するか?
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  • オピニオンリーダー医師は「ウェアリング・オフ」の治療にレスキュー治療薬の改良という未解決ニーズがあると指摘する。レスキュー治療における注射剤の選択肢(例:U.S. World Med/Britannia/協和発酵キリン社のApokyn、他ブランド薬、ジェネリック薬)は有効であるが高額で負担となる。医師は、現在パイプラインにある患者フレンドリーな新規レスキュー治療薬をどう考えるか?levodopaを剤形変更した有望な吸入薬であるAcorda Therapeutics社のCVT-301とapomorphineの新規舌下錠であるCynapsus Therapeutics社のAPL-130277は、不十分なレスキュー治療市場及び市場全体に臨床・商業的にどのような影響を及ぼすか?
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  • levodopaに対する一連の新規・後期開発中の補助療法薬は、levodopaに伴う運動症状の変動や厄介なジスキネジアの減少を意図する。これら薬剤にはアデノシンA2A受容体拮抗薬であるistradefylline(協和発酵キリン社のNouriast)とtozadenant(Biotie Therapies社)、amantadineの剤形変更2品目(Adamas Pharmaceuticals社のADS-5102[Nurelin]、Osmotica Pharmaceutical社のOS-320[Osmolex ER])、及び新規COMT阻害剤opicapone(Bial/小野社)が含まれる。これらの臨床的長所と短所は何か?多数が既にジェネリック化する多様な既存薬との熾烈な競合下にあるPD治療で、どのような役割を確立できるか?
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  • Newron Pharmaceuticals/Zambon Pharma/Meiji Seika ファルマ社の新規MAO-B阻害剤safinamide(Xadago)がドイツで上市され、今後10年間に残りの欧州各国と米国での上市が予測される。本薬剤は間もなくジェネリック化するrasagiline(Teva/Lundbeck社のAzilect)が従来独占してきたMAO-B阻害剤クラスの力学にどのような影響を及ぼすか?

報告書の調査範囲

対象国: アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本
調査方法: 神経科医への詳細なインタビューと多数の文献調査に基づき、弊社専門分野アナリリトが分析・洞察します。
疫学: 国別のPD有病率、薬物治療を受ける有病率。ステージ(Hoehn & Yahr)別有病率。認知症、精神疾患、「ウェアリング・オフ」、ジスキネジア、軽度パーキンソン徴候の有病率
治療薬の評価: フェーズII(15品目)、フェーズIII(6品目)、申請中(2品目)。市場に影響を及ぼすと思われる前臨床/フェーズI(38品目)を含みます。
市場予測の特徴: 市場調査、オピニオンリーダー医師へのインタビューを基に、弊社独自の予測モデルを使用して、2024年までの既存・新規PD薬の売上と使用状況を予測します。

 

Pages:
214
Tables:
78
Figures:
56
Citations:
335
Drugs:
103
Interviews:
37

 

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