喘息 2016 | Disease Landscape & Forecast

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2016年4月発刊

喘息市場は従来から患者数が多く、その数は増加し続けているため、製薬業界で最も収益の上がる薬剤市場の一つである。しかし強固なパイプラインは莫大な成長ポテンシャルであるにも拘わらず、ジェネリック薬やブランド・ジェネリック薬の薬価が与える影響、製品競合の激化及び薬価決定・償還環境の困難化により、今後10年間の市場規模に変化は見られない。

初の1日1回長期作用型β2作動薬(LABA)/吸入ステロイド剤(ICS)の固定用量配合剤(vilanterol/fluticasone furoate[GlaxoSmithKline/Theravance社のBreo/Relvar])の上市、抗コリン薬で初となるtiotropium[Boehringer Ingelheim社のSpiriva]の喘息への適応拡大、及び今後10年以内に新規抗サイトカイン薬6品目と新規薬剤クラスであるLABA/長期作用型ムスカリン受容体拮抗薬(LAMA)/ICS配合剤2品目の上市で、市場制約は相殺される。

軽症~中等症患者に有効な薬が多数あるにも拘わらず、重症例やLABA/ICS配合剤に抵抗性を示す例など、不均一な患者をターゲットにする新剤の開発に相当な事業機会が存在する。

調査におけるキーポイント

  • 初の1日1回投与型LABA/ICS配合剤vilanterol/fluticasone furoateが欧州と日本で上市され、予測期間の初期には米国で喘息への適応が拡大された。欧州と日本における初期使用率は現在まで低調である。本剤は競合の激しいこの市場でどう進展するか?米国での適応拡大でLABA/ICSクラスの患者シェアは大幅に上昇するか、或いは同一クラスの他薬剤からの切り替えが主なのか?現在市場を牽引するsalmeterol/fluticasone propionate(GlaxoSmithKline社のAdvair/Seretide/Adoair)の売上にどう影響するか?
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  • ジェネリック薬やブランド・ジェネリック薬の影響が継続し、市場を牽引する治療薬―salmeterol/fluticasone propionate、formoterol/budesonide、及びmontelukast(Merck/杏林社のSingulair、ジェネリック薬)を含む―の売上は今後10年間にマイナスの影響を受ける。先発品の独占販売権が失効すると、市場はどう影響を受けるか?最近上市済み又は開発中の治療薬で売上を維持できるものはどれか?
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  • 抗コリン薬(長期作用型ムスカリン受容体拮抗薬)tiotropium(Boeringer Ingelheim社のSpiriva)が2014年に欧州と日本で初めて喘息に承認され、米国での承認も予測期間初期に見込まれる。tiotropiumは既に適応外使用されているが、喘息への適応拡大により特に難治例で使用が増える。本剤は競合激しいこの市場でどう進展するか?既存・新規生物製剤と直接競合し、高額生物製剤の患者アクセスを遅延させるか?
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  • 喘息治療の方針は今後10年間に、新規抗サイトカイン薬6品目の上市で個別化医療への移行が進む。オピニオンリーダー医師はこれら新薬をどう捉えるか?重症患者の未充足ニーズでこれらの使用率は上昇するか?他剤や現在唯一承認済みのomalizumab(Genentech/Novartis社のXolair)とどう競合するか?

報告書の調査範囲

対象国: アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本
調査方法: 肺疾患専門医、アレルギー専門医、呼吸器専門医への詳細なインタビューに基づき、弊社専門分野アナリストが分析・洞察します。
疫学: 喘息の有病者数。喘息有病者における4種類(間欠型、軽症持続型、中等度持続型、重症持続型)のサブポピュレーション
治療薬の評価: フェーズII(17品目)、フェーズIII(6品目)、申請中(3品目)。市場に影響を及ぼすと思われるフェーズI(1品目)を含みます。

 

Pages:
204
Tables:
76
Figures:
38
Citations:
316
Drugs:
27
Interviews:
26

 

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