アルツハイマー病 2016 | Disease Landscape & Forecast

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2016年1月発刊

アルツハイマー病(AD)薬物治療市場は、多大な未充足ニーズと迫り来る社会的負担によって莫大な商機を提示する。患者数は、ベビーブーム世代の高齢化、同時に治療可能な患者数の増加と医療財源の逼迫に伴い、今後10年間で急速に増加する見込みである。さらに、既存薬は現在、中程度の有効性で持続期間の限られた少数の対症治療薬で構成される。治療には重大な未充足ニーズ2つが依然として残る。行動障害を含め、疾患進行を遅延させる本物の疾患修飾薬(DMT)の開発と、改良された対症的な補助療法薬の上市である。長年に及ぶ消耗戦にも拘らず後期パイプラインは依然として充実し多様性に富み、有望な対症治療薬と疾患修飾薬で構成される。

アミロイドカスケードを標的にし得るDMT4品目―Eli Lilly社のsolanezumab、Roche/中外/MorphoSys社のgantenerumab、Biogen/Neurimmune社のaducanumab、Merck社のverubecestat―の上市が予測され、対象になる患者は比較的少数にも拘わらず市場は劇的に拡大する。加えて、認知能力を向上させる新規対症治療薬Lundbeck/大塚社のidalopirdine、及びADに伴う激越の治療用に新規行動療法薬Lundbeck/大塚社のbrexpiprazole(Rexulti)の上市が予測される。しかし、新規薬剤の臨床的なベネフィットは未だに不確定であり、疾患修飾性を示唆する薬剤の臨床的有効性(及び安全性)に疑問が残ることから、治験薬が上市されても治療進歩のニーズは一部の解消にとどまると見込まれ、優れた代替薬に充分な余地が残る。

調査におけるキーポイント

  • 患者群は大規模で不均一であり、患者のステージによって異なる治療戦略を要する。報告書は市場を4つの臨床セグメント―発症1~2年前のAD(独自の疫学的カテゴリー)、軽度、中等度、重度―に分類します。4つの市場セグメントで現在のところ、治療パターンの違いは何か?どの市場セグメントが今後10年間に最も成長するか?新規薬剤はどのセグメントで使用率が最も高くなるか?
  • 初のDMTの承認はAD管理における分岐点になる。オピニオンリーダー医師は、アミロイド仮説で継続する疑問を考慮すると、後期開発中のDMTの治療的な有望性をどう考えるか?神経科医はどのサブポピュレーションで新規DMTを処方するか?必要とされるこれら薬剤の市場ポテンシャルはどの程度か?
  • 認知及び/または行動障害を標的にする改良された対症治療薬の上市が望まれる。既存・新規対症治療薬は、初のDMTの上市後どう使用されるか?何割の患者がうつ病、激越及び精神疾患を呈するか?ジェネリック競合が激化する中、どのような要因で対症治療薬の売上拡大が促進されるか?オピニオンリーダー医師は、治験中の対症治療薬と作用機序をどう捉えるか?

報告書の調査範囲

対象国: アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本
調査方法: オピニオンリーダー医師への詳細なインタビューと多数の文献調査に基づき、弊社専門分野アナリストが分析・洞察します。
疫学: AD(軽度、中等度、重度で分類)と発症前AD(ADに進行する可能性のある患者群を2年以内、或いは3~5年間で進行しそうな患者とに分類)の地域別有病率。うつ病、激越、精神疾患を併発する有病率
患者セグメント: 軽度、中等度、重度で分類したAD患者群、発症1~2年前の患者群
治療薬の評価: フェーズII(28品目)、フェーズIII(13品目)。市場に影響を及ぼすと思われる前臨床/フェーズI(26品目)を含みます。
市場予測の特徴: 2014~2024年まで、4つの臨床セグメントにおける一次症状(例:認知)及び二次症状(例:行動)に対する処方薬の使用と売上を年毎に予測します。
市場予測シナリオ:  ・Forum Pharmaceuticals/田辺三菱社のニコチン受容体拮抗薬enceniclineが軽症~中等症の治療に承認される。
・大塚/Avanir社のAVP-923/AVP-786がADに伴う激越の治療に承認される。
・AstraZeneca/Astex Pharmaceuticals/Eli Lilly社のAZD-3293が早期の治療に承認される。

 

Pages:
168
Tables:
33
Figures:
48
Citations:
144
Drugs:
27
Interviews:
30

 

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