パーキンソン病 2015 | Disease Landscape & Forecast

print

 

2015年1月発刊

パーキンソン病(PD)は、高齢者で最も一般的な慢性神経変性疾患の一つであり、高齢化に伴い有病率が毎年2%上昇すると予測される。PD治療薬市場の特徴は、神経疾患に特有の高い多剤併用率である。これは、主な運動症状と本疾患に関連する非運動症状を同時に管理する必要性と、長年PD治療の基盤であるlevodopa(Merck/Bristol-Myers Squibb/DuPont Pharma社のSinemet、Sinemet CR、他ブランド薬、ジェネリック薬)による慢性処置でよく見られる合併症を管理する必要性から生じる。患者数増加、高い薬物治療率、高い多剤併用率、未充足ニーズとして重要な数分野が合わさり、PD薬市場は莫大な商機の一つとなる。活発で多様な後期パイプライン―革新的な新製剤、levodopaの新規補助療法薬、主な非運動症状に対する薬剤、新規及び改善された急性期治療薬など―に基づくと、PD薬市場は今後10年間成長が継続すると見込まれる。

報告書では、既存・将来の薬剤ターゲットを説明付ける病因や病態生理学、疫学、既存・新規治療法の評価、未充足ニーズ、七大医薬品市場(アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本)におけるパーキンソン病市場の10年間の展望について論じます。

調査におけるキーポイント

  • Impax Laboratories社のlevodopaの長期作用型製剤IPX-066(Rytary)は、levodopaによる合併症を減らす重要な有効性を立証したが、上市は規制当局の懸念と製造上の課題から著しく遅延した。専門医は、IPX-066をPD治療アルゴリズムにどう組込むと予測するか?本薬剤は、他新規薬剤や長年ジェネリック薬であるlevodopa製剤に対しどう進展するか?
  •  

  • 5-HT2A受容体の画期的なインバースアゴニストであるAcadia Pharmaceuticals社のpimavanserin(Nuplazid)は、PDに伴う精神疾患に関する後期臨床試験で良好な結果を示した。PD患者の精神病症状を適応症とする初の承認薬となり得る。オピニオンリーダー医師の反応は?PD市場における使用率はどの程度になるか?精神病症状を呈するPD患者は、現在のところ殆どジェネリック版非定型抗精神病薬の適応外使用で管理されるが、本薬剤が使用可能になると治療アルゴリズムにどう影響するか?
  •  

  • 医師は、PD患者の「ウェアリング・オフ」に対する急性期治療薬の改善へのニーズが長年未解決であると指摘する。急性期の注射剤(例:U.S. World Meds/Britannia/協和発酵キリン社のApokyn、他ブランド薬、ジェネリック薬)は有効であるが、コストが高く負担となる。医師はパイプラインにある、患者に優しい新規急性期治療薬をどう考えるか?Civitas Therapeutics社の有望な吸入型levodopa製剤CVT-301は、不十分な急性期処置市場と市場全体に臨床的・商業的にどのような影響を与えるか?
  •  

  • 最近上市された、及び後期開発中であるlevodopaの補助療法薬には、画期的なアデノシンA2A受容体拮抗薬istradefylline(協和発酵キリン社のNouriast)、amantadineの新製剤(Adamas Pharmaceuticals社のADS-5102[Nurelin])、新規COMT阻害薬opicapone(Bial/小野社)があり、levodopaを服用する患者の運動症状の変動と困難なジスキネジアの軽減を意図している。これら薬剤の臨床的な長所と短所は何か?既に多数がジェネリック化したこの分野の既存薬と熾烈に競合する中、どのような役割を確立できるか?
  •  

  • 2013年、PD薬市場の数少ないブランド薬の一つrasagiline(Teva/Lundbeck社のAzilect)が、確立された臨床プロファイルと強力なマーケティング支援の結果、引き続き市場を牽引した。専門医は、疾患修飾性を示唆した過去の研究を、現在はどう考えるか?今後5年のうちに新しく競合となるNewron Pharmaceuticals/Zambon Pharma/Meiji Seika ファルマ社のMAO-B阻害薬safinamideが市場投入される中、rasagilineの使用率は今後10年間でどう変化するか?

報告書の調査範囲

対象国: アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本
調査方法: 7ヶ国の32名の神経科医への詳細なインタビューと多数の文献調査に基づきます。
疫学: 国別のPD有病率、病期(Hoehn & Yahr分類)別の診断有病率。認知症、精神疾患、「ウェアリング・オフ」、ジスキネジア、軽症症状を呈するパーキンソン病の診断有病率
治療薬の評価: フェーズII(25品目)、フェーズIII(3品目)、申請中(2品目)、承認済(0品目)。市場に影響を及ぼすと思われる前臨床/フェーズI(37品目)を含みます。
市場予測の特徴: 市場調査、オピニオンリーダー医師へのインタビュー、弊社独自の予測モデルを使用して、2023年までのPD薬の患者数と売上を予測します。

 

Pages:
182
Tables:
72
Figures:
64
Citations:
188
Drugs:
107
Interviews:
32

 

お問い合わせはこちら