多発性硬化症 2015 | Disease Landscape & Forecast

print

 

2015年1月発刊

多発性硬化症(MS)の疾患修飾薬市場は転換期にある。現在は経口薬3品目―fingolimod(Novartis/田辺三菱社のGilenya/Imusera)、teriflunomide(Genzyme/Sanofi社のAubagio)、dimethyl fumarate(Biogen Idec社のTecfidera)―が使用可能の中、alemtuzumab(Genzyme/Sanofi/Bayer HealthCare社のLemtrada)が欧州市場に投入された。加えて、新規薬剤や有用な後続品が上市される予定である。今後10年間に再発性MS治療における新規薬剤の上市が急増することで、既に複雑な治療アルゴリズムが有意的に変更され、市場の細分化が進む。一方、薬剤開発企業は進行性MS(治療選択肢が少なく、長年治療が不十分な患者群)に対する治療薬の特定に新たな焦点を定めた。高額な新規薬剤の上市と重なって米国薬価の値上げが予測されるため、市場は2018年までに顕著に成長する。それにも拘らず、特に新規薬剤では長期安全性データと臨床使用が比較的不足している状況や、治療決定が困難な場合に必要な予後や治療的診断のマーカーが欠如している状況を考慮すると、保守的な処方医層が実績のある非経口薬を(少なくとも当初は)優先するために新規薬剤の使用率は伸びないと予測される。最後に、競合薬であるジェネリック薬やバイオシミラーが漸進的に導入されると、償還当局がMSにおける薬剤関連の医療費を低減させる機会を受け入れるため、この高コスト市場は歴史的に重要な転換を迎える。

報告書では、既存・将来の薬剤ターゲットを説明付ける病因や病態生理学、疫学、既存・新規治療法の評価、未充足ニーズ、七大医薬品市場(アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本)における多発性硬化症市場の10年間の展望について論じます。

調査におけるキーポイント

  • fingolimodやdimethyl fumarateが牽引する経口疾患修飾薬の市場浸透が進む。神経科医はこれら経口薬をどう区別するか?どれが最大の臨床的・商業的成功を収めるか?治療アルゴリズムが進化する中、これら薬剤や他の経口薬は基本である注射剤やモノクローナル抗体とどう競合するか?RPC-1063(Receptos社)とlaquinimod(Teva/Active Biotech社)はどう競合するか?
  •  

  • 免疫を標的にするDMTで、より高い有効性と許容可能な安全性を有する新規薬剤へのニーズは依然として残るが、進行性多巣性白質脳症(PML)のリスク層別化によって、natalizumab(Biogen Idec社のTysabri)はかつてない程の競争力を持ち、標的の特定に優れる。神経科医によるnatalizumabの使用はどう変化するか?本DMTや他の高リスク/高価値DMT(例:alemtuzumab、Roche/Genentech社のocrelizumab)の市場見通しはどうか?医師はocrelizumabとdaclizumab(Biogen Idec/AbbVie社)を受入れるか?
  •  

  • 注射剤のDMTは、MSパイプラインで依然として重要な要素である。革新的な後続品と剤形変更は、実績ある主力薬剤における成功実例の活用を目指す。魅力的な新規薬剤の到来により変化を遂げる市場で、IFN-β製剤とglatiramer acetateはどう競合するか?神経科医は、Biogen Idec社のPEG化IFN-β-1a(Plegridy)やTeva社のglatiramer acetateの40mg製剤をどう考え、臨床的に何を期待するか?
  •  

  • 今後10年間に、初のジェネリック薬が上市され、バイオシミラー版IFN-β製剤が上市される可能性がある。特に経口ジェネリック薬が上市されれば、この市場は重要な転換点を迎える。これら低薬価の薬剤が市場に与える商業的影響はどの程度か?

報告書の調査範囲

対象国: アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本
調査方法: 7ヶ国の21名の神経科医、専門医への詳細なインタビューと多数の文献調査に基づきます。
疫学: 再発寛解型MS(RR-MS)の有病率と薬物治療者数。二次進行性MSと一次進行性MSの推定値を別個にした慢性進行性MS(CP-MS)の有病率と薬物治療者数
患者セグメント: RR-MS、CP-MS
治療薬の評価: フェーズII(22品目)、フェーズIII(7品目)、申請中(1品目)。市場に影響を及ぼすと思われる前臨床/フェーズI(26品目)を含みます。
市場予測の特徴: MS薬物治療における現在・将来の傾向と今後10年間の市場成果を詳細に調査します。2023年までの主要既存薬のジェネリック版上市とバイオシミラーの上市見込みが、米国・欧州市場に与える影響も予測します。将来的な米国薬価の値上げをモデル化します。
市場予測シナリオ: natalizumabの適応症がSP-MSに拡大される。siponimodがSP-MSに承認される。fingolimodの適応症がPP-MSに拡大される。ocrelizumabの適応症がPP-MSに拡大される。

 

Pages:
196
Tables:
57
Figures:
74
Citations:
327
Drugs:
70
Interviews:
22

 

お問い合わせはこちら