アルツハイマー病 2015 | Disease Landscape & Forecast

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2015年1月発刊

アルツハイマー病(AD)の薬物療法市場は、引き続き莫大な未充足ニーズで促進され、魅力的な商機である。ベビーブーム世代の高齢化に伴い、AD患者群は今後10年間に急速に増大するとみられ、治療可能な患者数が有意に増加する。さらに、AD治療選択肢は依然として承認薬4品目に限られ、その全てが対症薬で、持続時間の限られた中程度の有効性のみを有する。専門医は、2つの重要な未充足ニーズを常に引き合いに出す。疾患進行を遅らせる疾患修飾薬(DMT)(特に早期AD患者)と、対症薬の改善(全患者が待望)である。パイプラインの大幅な縮小にも拘わらず、ADの後期パイプラインは依然として充実し多様で、有望な対症薬と疾患修飾薬で構成される。アミロイドカスケードを標的にし得るDMT3品目―Eli Lilly社のsolanezumab、Roche/中外/MorphoSys社のgantenerumab、Merck社のMK-8931―の上市が予測され、使用患者は比較的少数であるにも拘らず、AD市場は劇的に拡大する。さらに、新規対症薬(Lundbeck/大塚社のLu-AE58054)の上市も予測される。しかし、新規薬剤の臨床的有益性は現在のところ不確定であるため、治験薬で解消される治療進歩に対するニーズは一部解に過ぎないと見られ、他剤が商業的に成功できる余地は十分にある。

報告書では、既存・将来の薬剤ターゲットを説明付ける病因や病態生理学、疫学、既存・新規治療法の評価、未充足ニーズ、七大医薬品市場(アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本)におけるアルツハイマー病市場の10年間の展望について論じます。

調査におけるキーポイント

  • AD患者群は大規模で不均一である。すなわち、各病期の患者が別々の治療戦略を必要とする。報告書は、AD市場を臨床的に4つのセグメント―発症1~2年前のAD(独自の疫学カテゴリー)、軽度、中等度、重度のAD―に細分化します。各セグメントにおいて、現在の治療パターンはどう違うか?今後10年間で、最も成長するセグメントはどれか?新規薬剤は、どのセグメントで最も使用率が高くなるか?
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  • 初となるDMTの承認がAD管理における分岐点となる。オピニオンリーダー医師は、アミロイド仮説に関する未解決の疑問を考慮すると、後期パイプラインにあるDMTの治療的な見込みをどう考えるか?神経科医は、どのサブポピュレーションに新規DMTを処方するか?需要の高いこれら薬剤の市場可能性はどの程度か?
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  • 認知・行動障害のいずれか又は両方を標的とする、改善された対症薬の上市も待望される。既存・今後の対症薬は、初のDMTが上市された後どう使用されるか?ジェネリック競合が激化する中、対症薬の売上成長は、どのような要因で促進されるか?医師は、治験用対症薬と作用機序をどう考えるか?

報告書の調査範囲

対象国: アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本
調査方法: 7ヶ国の27名のオピニオンリーダー医師への詳細なインタビューと多数の文献調査に基づきます。
疫学: ADと発症前AD(AD発症の可能性がある患者群を、2年以内に発症し得る患者と3~5年で発症し得る患者に区分)の国別有病率
患者セグメント: 軽度、中等度、重度、発症1~2年前
新規治療薬の評価: フェーズII(27品目)、フェーズIII(11品目)。申請中(1品目)。市場に影響を及ぼすと思われる前臨床/フェーズI(18品目)を含みます。
市場予測の特徴: 臨床的に細分化した4つの患者群について、一次(例:認知)と二次(例:行動的)の症状に対する処方薬の2013年~2023年の薬剤使用と売上を年毎に予測します。
市場予測シナリオ: Forum Pharmaceuticals/田辺三菱社のニコチン受容体作動薬enceniclineが軽度から中等症のADに、Lundbeck/大塚社のbrexpiprazoleがADに伴う焦燥性興奮に、AstraZeneca社のAZD-3239がADに、治療薬として承認される。

 

Pages:
175
Tables:
71
Figures:
59
Citations:
600
Drugs:
48
Interviews:
27

 

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